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えがおのライブラリ

2007年2月14日~

2024.11.16
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2007.06.11
「陰山学級」学力向上物語。
百ます計算で有名になって小学校の校長先生になった陰山先生が書いた本です。

真摯に子供に接する態度が本から伝わってきます。
小学校や中学校の先生にとって参考になる話だと思いますが、誰が読んでも感動できるんじゃないかと思います。

陰山先生は、小学校の先生ですが、この先生と一緒に研究会をされてきた小河(おごう)先生のテキストのシリーズが文藝春秋から出ていて、チャッピーはこれで自分で勉強しています。中1のときしていた通信教育も辞め、塾にも行かずに高校入試まで行けるかな?夏休みに塾に行くか、現在まだ様子見です。

まずは「陰山学級」から私の印象に残ったことを・・・

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中学校の数学の先生からの注文・・・

「(小学校では)あんな難しい文章題の問題をねちねちやらなくても、中学校だったら方程式で解いてしまうんだから、算数嫌いになるまでそんなことをしないで、簡単な計算がさっさとできるようにしてもらいたいなあ」

社会に出てからを考えても、そうだと思います。採用試験で出す数学的な教養問題。少し難しい問題は、方程式や集合を使って解ける問題です。小学校で習った鶴亀算?とかは、数学というより国語力を確かめる問題としていいかも。

コンピュータが普及しているとはいえ、ちょっとした計算を正しく解ける力は必要だし、コンピュータがあるからなおさら数学は重要。論理に強ければ、コンピュータをうまく使いこなして人の何倍もの仕事をこなす技術も身につく。

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理解よりまず計算

解き方の意味をきちんと理解していなくても、最初は単純に計算を何度も何度もしていればよい。すると、繰り返すうちに、時間がたつにつれて意味の理解ができてくる。
つまり、卵が先か鶏が先かを気にするより、まずは計算能力をつれば良いということ。

これ、わかるなぁ。説明難しいけど。一つ一つの問題の性質、数字の性質みたいなものが、繰り返すうちに身にしみてくるっていう感じかな。余裕が出てくるからさらに深いところまで理解が到達する。

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学力がつくと子供は変わる

複雑な家庭事情を抱え、問題行動が目立つ子が、読み書き計算を始めて1年近くで、授業中、ノートを取り出し、その結果か、漢字を覚えるようになり、そして突然のように、計算もできるようになった。
さらに、学力がついただけでなく、以前のようにキャーキャー騒ぐこともなくなって、非常に落ち着いた態度をとるようになった。
つまり、学力が伸びてくると、子供たちの人間性に与える影響が少なくない、ということ。

★子供が一番悩んでいるのは、学力や進路のことだという調査も過去に出ているらしいです。学力が伸びて自分に自信が出てくれば、落ち着きが出てくるだろうことは、想像できます。自信を持たせてあげることは大切だと思います。

でも、学力が高いのに落ち着きがなかったり、人間的な成長が今ひとつ、という場合はどうなのかな。
家庭の価値観の問題かな?成績がよくて理解力や判断力があっても、必要なことをきちんと学んでくるチャンスが少なかった子供もいる。でも、それは小学生くらいまでのような気がする。

勉強や運動で壁にあたってから一歩階段を登ると、人間的にもやっぱり一歩ステップアップするのだと思う。

自信を持てるのは、学力だけでなく体力もそう。陰山先生の小学校では、ランニングやマット運動の立ちブリッジなどで子供たちの体力増強に成功したそうです。




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学習というのは「コマ」と同じようなもの。コマというのは強く回すと、ずっとまわっている。
逆に弱く回すとすぐに倒れてしまいます。

「学習の場合も最初に基礎的な力をつけてあげると、後は自分の力でずっと学び続けていくことができます。
ところが、基礎学力が身についていないと、いつまでたっても伸び悩むということになってしまいます。」

「コマの軸となるのが、基礎学力としての読み書き計算です。そしてコマのふくらみの部分は体験だと考えられます。」

上手い「たとえ」だなと思いました。エンジンかけるのが一番たいへんなんですよね。

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子供は新記録出すのが好き
百ます計算もゲーム感覚で取り組んでいた。

★小学生なら特に、遊びのように楽しんで集中できることがいい。この時期にエンジンがかかれば、その後も勉強好きが続く可能性が高くなるのは分かるような気がします。「勉強好き」になることがカギでは?
この片田舎にある山口小学校から国公立大に合格する生徒の確率が桁違いだったのは、小学校時代に学習の楽しさに目覚めたことが大きな原因だったのだろうと納得。

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文章題の出来ない子は、問題を読んでいない

★そう、読まないんですよね。現在中3の次女でさえ、昨年くらいまで、間違えた箇所を確認して「ちゃんと問題読むこと!」と何度アドバイスしたことか。
小学生ならなおさら。算数も数学もまずは、国語力から。

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ユダヤ経典を暗唱して高い言語能力を持つユダヤ人

★科学やさまざまな分野で活躍するユダヤ人は多い。なぜユダヤ人はこれほど優秀かということが昔から話題になっていましたが、世界に散らばっているユダヤ人は子供の頃からユダヤ経典を読まされているうちに暗唱してしまった結果、言語能力が他の民族より高いらしいです。

これとは別に、言語能力が高いほど、社会的に影響力を持つ成功者が多くなるというデータもあります。これは、米国のある大学の卒業生の追跡調査で得られた客観データとして以前、何かで読んだことがあります。
言語能力と社会での活躍との相関性、陰山先生の本にあったユダヤ人の話と符合します。

つまり、音読→暗唱→言語能力→社会で活躍するための能力


ほかにも、陰山先生の本、たくさんあります。
またそのうちに、まとめたいと思ってます。






この基礎編は、小学校5,6年生から使い始めることもできます。

中学の基礎は、小学校時代の計算力が大きいため、この基礎編も小学校の総復習からスタートしています。

うちの次女はこれをやって、やっと計算ミスが減ってきました。
本に使い方が説明されているように、何度もコピーして繰り返し勉強すると必ず基礎力は身につくと思います。

塾に行かなくてもこの問題集一冊で小学校の算数と中学の導入はほとんどOKです。

高校生以上でも、今から勉強やり直したいな、と思っている人には良いテキストです。



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